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「思っていた仕上がりと違う」を防ぐために。学会講師として伝えた、矯正治療で一番大切なこと

2026.05.23


2026年5月21日、日本デジタル矯正歯科学会の認定医取得コースにて、講師を担当しました。

テーマは「インシグニア実習〜治療設計の再現性を高めるために〜」。

全国から集まった歯科医師の先生方に向けた専門的な内容でしたが、今日はその中から、患者さんにも知っておいていただきたいポイントをお伝えします。


矯正治療で本当に大切なのは「ゴール設定」

矯正治療で重要なのは、「歯を動かすこと」ではなく、

「どこをゴールに設定し、そこへどれだけ正確に近づけられるか」

です。

横顔の印象、口元の突出感、笑ったときの歯の見え方、前歯の角度、噛み合わせ——これらはすべて、最終的な歯の位置によって決まります。

つまり矯正治療とは、「ただ歯を並べる治療」ではなく、顔全体とのバランスを設計する治療なのです。

「どの装置か」より「どこをゴールにするか」

最近はSNSなどで「安い・早い・気軽」という情報も多く目にします。装置の種類も選択肢のひとつですが、私が最も重要だと考えているのは、

「どの装置を使うか」ではなく、「どこをゴールに設計するか」

という点です。

横顔や口元の印象は、前歯を数mm・数度動かすだけでも大きく変化します。だからこそ治療設計では、

  • 顔貌・骨格
  • 前歯の角度
  • 口唇とのバランス

まで含めて丁寧に検討する必要があります。当院が治療前の診断と設計に特に多くの時間をかけているのは、そのためです。

「再現性」があるから、安心して任せてもらえる

今回の講義でお話ししたのは、「狙った治療結果を、より安定して再現するにはどうすればよいか」というテーマでした。

どんなに精密な設計をしても、それが毎回ブレなく実現できなければ意味がありません。この「再現性」こそが、治療結果の信頼性につながります。

私たちが目指しているのは、ただ歯を並べることではなく、その方に似合う口元をつくること。そのために、日々の診療はもちろん、学会・勉強会・講演活動を通じて、継続的に技術をアップデートしています。

これからも、患者さんにとって「納得できる矯正治療」を提供できるよう研鑽を続けてまいります。

記事監修歯科医師

堀畑 篤史

  • 平成18年 朝日大学歯学部卒業
  • 平成23年 広島大学 大学院 矯正歯科学分野卒業
  • 平成28年 ひいらぎ矯正歯科開院
  • 歯学博士 日本矯正歯科学会認定医