下顎前突(受け口)とは?ABOUT
受け口が気になる方へ
下顎前突(かがくぜんとつ)は、一般的に「受け口」と呼ばれるかみ合わせです。上下の前歯のかみ合わせが反対になっていたり、下あごが前に出て見えたりする状態をいいます。原因はひとつではなく、骨格のバランス・歯の並び・お口まわりの機能などが組み合わさっていることが少なくありません。
下顎前突の特徴FEATURE
- 下の前歯が上の前歯より前に出て見える
- 前歯のかみ合わせが反対になる
- 下あごや口元が前に出て見えやすい
- 横顔の印象が変わりやすい
- 奥歯のかみ合わせのずれを伴うことがある
下顎前突には「下あごの骨格が前に出ているタイプ」「上あごの成長が不足しているタイプ」「歯の傾きや並び方が関係しているタイプ」など、状態は人によって異なります。
下顎前突の原因CAUSE
下顎前突は、骨格性・歯性・機能性に分けて考えられ、多くはそれらが複合して起こるとされています。
遺伝や成長発育の影響GENETIC
- 上あごが大きい、または前方に出やすい骨格
- 下あごが小さい、または後ろに下がりやすい骨格
- 歯の大きさやあごの大きさのバランス
歯の生え方や歯並びの影響TEETH
- 前歯の傾きや位置のずれ
- 奥歯のかみ合わせのずれ
- 歯列全体のバランスの乱れ
お口まわりの機能や習慣の影響GROWTH
舌の使い方やお口まわりの筋肉のバランス、指しゃぶりなどの習慣がかみ合わせに影響することがあります。骨格だけでなく、機能的な要因が関係する場合があります。
下顎前突のリスクRISK
- 01
- 食べにくさ・かみにくさRISK01
前歯で食べ物をかみ切りにくく、食事のしづらさやかみにくさにつながることがあります。
- 02
- 発音への影響RISK01
かみ合わせや前歯の位置の影響で、発音しづらさが出ることがあります。
- 03
- 歯やあごへの負担RISK03
かみ合わせのずれがあると、特定の歯やあごの関節、筋肉に負担がかかりやすくなります。歯のすり減りや、あごまわりの不快感につながることもあります。
- 04
- むし歯・歯ぐきのトラブルに
つながることがあるRISK04
歯並びやかみ合わせの状態によっては、歯みがきがしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが上がることがあります。
- 05
- 見た目の悩みにつながることがあるRISK05
口元や横顔が気になって、人前で笑うことや写真に写ることに抵抗を感じる方もいます。特に成長期のお子さんでは、気持ちの面に影響することもあります。
一般的な治療法TREATMENT
治療方法は、年齢・原因・歯並び・骨格の状態によって異なります。まず検査を行い、歯だけを整える治療でよいのか、骨格のバランスまで考える必要があるのかを見極めたうえで、治療計画を立てます。
こどもの矯正CHILD ORTHODONTICS
成長期のお子さんでは、あごの成長を見ながら治療を進めることがあります。骨格が関係している下顎前突では、成長を考慮しながら機能的な装置や顎整形装置が使われることがあります。
- 01
- 主な治療の考え方TREATMENT
- あごの成長バランスをみながら治療する
- 原因に応じて装置を使い分ける
- 成長によって変化することがあるため、長期的な経過観察が大切
お子さんの下顎前突では、早い時期の対応が役立つ場合がありますが、成長によって状態が変わることもあるため、その時点だけでなく将来の成長も見ながら判断することが重要です。
おとなの矯正ADULT ORTHODONTICS
大人の場合は、成長を利用した改善はできないため、主に歯を動かしてかみ合わせを整える治療が中心になります。
- 01
- 主な治療内容TREATMENT
- ワイヤー矯正
- マウスピース型矯正装置
- 必要に応じた抜歯を伴う矯正治療
骨格のずれが大きい場合は、矯正治療だけでは理想的なかみ合わせの改善が難しく、外科的矯正治療(顎の手術)が選択肢になることがあります。
治療を始めるタイミング
(相談の目安)TIMING
- 前歯のかみ合わせが反対になっている
- 下あごが前に出ているのが気になる
- 前歯で食べ物をかみにくい
- 発音しづらいと感じる
- 学校健診や歯科健診でかみ合わせを指摘された
まとめSUMMARY
下顎前突は、いわゆる「受け口」と呼ばれる不正咬合のひとつです。見た目の印象だけでなく、かみにくさ、発音、歯やあごへの負担、お口の健康に関わることがあります。原因は人によって異なるため、治療法もひとりひとり違います。こどもは成長を活かした治療、大人は歯並びとかみ合わせを整える治療が中心となり、骨格的なずれが大きい場合には外科的な治療を検討することもあります。気になる方は、お気軽にご相談ください。
