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矯正で頬がこけるって本当?抜歯矯正の不安を解消するポイント
2026.01.06

「ネットで“矯正すると頬がこける”って見たんですが…」
成人矯正のご相談で、こうした不安のお声がありました。見た目の変化はデリケートな話なので、ここでは情報を整理してわかりやすくお伝えします。
結論:矯正治療そのものが“頬がこける原因”ではありません
矯正治療は「歯を動かす治療」であり、頬の脂肪が直接減る治療ではありません。
ただし矯正中の一時期に、“頬がこけたように見える”と感じることはあり、その多くは次の理由で起こると考えています。
「頬がこけた気がする」一番多い原因は、食べづらさによる体重変化です
装置をつけた直後や調整後は、痛み・違和感で噛みにくくなり、
- 食事量が減る
- 柔らかい物ばかりになって栄養やカロリーが不足しやすい
といった状態が起こりやすくなります。
その結果、体重が一時的に落ちて頬がほっそり見えることがあります。
(当院でも「食べづらくて少し痩せた」方はいますが、慣れて食事が戻ると気にならなくなるケースがほとんどです。)
抜歯矯正だと頬がこける?…ここが一番誤解されやすいポイント
抜歯矯正で起こり得る変化は、頬の脂肪が減ることではなく、主に
- 前歯の突出感(口元の出っ張り)が整い、横顔がスッキリする
- 口元の緊張が取れて、表情が自然に見える
といった「口元のバランスの変化」です。
写真の角度や光の当たり方で「顔が細くなった=頬がこけた?」と感じることはありますが、いわゆる“頬がこけて戻らない”という話とは別です。
当院でできること:「頬がこけない調整」=食べづらさを増やしすぎない配慮
「頬がこけたくない」というお気持ちは自然なものです。
当院では、見た目と機能(噛み合わせ・歯並び)のバランスを大切にしながら、以下の点で配慮できます。
- 痛み・噛みにくさが強く出すぎないよう調整の進め方を配慮
(基本は予定通りの処置を進めていきます。気になる方は来院時にスタッフにお申し出頂けますと幸いです) - 食事が落ちやすい時期の食べ方・栄養の工夫を提案
- 状況に応じて無理のないペースに調整
※治療のゴール(噛み合わせ・審美の目的)を崩してしまう調整はできませんが、「つらさ」や「体重変化」を減らす工夫は十分可能です。
患者さんができる「頬こけ対策」:ここを押さえると安心なポイント
1)体重が落ちすぎないようにする
短期間で体重が急に落ちると、頬がこけた印象になりやすいです。
「最近食べられていないな」と感じたら、早めにご相談ください。
2)たんぱく質を意識する(柔らかくてもOK)
噛みにくい時期ほど、栄養が偏りがちです。
おすすめ例:卵/豆腐/納豆/魚のやわらか煮/ヨーグルト/チーズ/スープにたんぱく質を足す など
3)片側噛みを続けない
片側だけで噛み続けると、頬や顎の使い方が偏り「印象が変わった」と感じることがあります。
“噛める範囲”でOKなので、左右バランスを意識してみてください。
こんな時は早めにご連絡ください(目安)
- 食事がほとんど取れない状態が数日続く
- 短期間で体重が急に減ってきた
- 痛みが強く、生活に支障がある
- 不安が強くて日常生活に影響している
不安は我慢しなくて大丈夫です。状況を確認して、必要なサポートを行います。
まとめ:ネット情報で不安になったら“原因を分解”して考えましょう
「矯正=頬がこける」と言い切れる話ではありません。
多くは 食べづらさ→食事量低下→体重変化 などが重なって、一時的にそう見えるケースです。
当院では、見た目と噛み合わせのバランスを大切にしながら、安心して治療を続けられるようサポートします。気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
記事監修歯科医師
堀畑 篤史
- 平成18年 朝日大学歯学部卒業
- 平成23年 広島大学 大学院 矯正歯科学分野卒業
- 平成28年 ひいらぎ矯正歯科開院
- 歯学博士 日本矯正歯科学会認定医
