マウスピース型矯正装置とはALIGNER
透明に近いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して歯並びを綺麗にする治療方法です。 一人ひとりの歯に合わせて作製されるアライナーを装着し、治療の段階に合わせて新しいアライナーに交換しながら徐々に歯を動かして、歯並びを矯正します。
メリットADVANTAGE
- 01
- 装着時の違和感が少ないLITTLE DISCOMFORT
マウスピース型の装置は自分の歯の形に合う薄い素材で作製されるため使用時の違和感が矯正装置の中では非常に少なくなります。ワイヤーを用いて矯正治療を行う方法ではブラケットと呼ばれる装置を一つずつの歯に装着します。そのため装置の凸凹部分が頬などの粘膜にあたり口内炎ができてしまうことがあります。マウスピース型矯正装置では装置の代わりにアタッチメントと呼ばれる樹脂を歯に装着しますが、ブラケットと比べ凸凹も大きくありませんので違和感は軽減されます。
- 02
- 目立たないCLEAR DEVICE
薄くて透明に近い素材のため会話の時などに人に気づかれることはほとんどありません。接客業など人と接する機会の多い方には大きなメリットとなります。
- 03
- 自分で取り外しできるEASY TO REMOVE
食事の際や歯磨きの時など自分のタイミングで装置を外すことができます。そのため、普段どおりに食事ができます。また、歯磨きがやりにくくなることはありません。
- 04
- 金属アレルギーでも治療できるMETAL ALLERGY
マウスピースの素材には金属が含まれていません。ポリエチレンテレフタラート・ポリプロピレン・ポリカーボネート・ポリウレタン系熱可塑性エラストマー・エチレン酢酸ビニルコポリマーなど、熱可塑性の素材から作られています。
デメリットDISADVANTAGE
- 01
- 装着時間を守らないと
上手く進まないNOT PROGRESS
マウスピースは一日18〜20時間ほど装着する必要があります。歯が動くための時間が必要なことと、あまり長い時間外しているとせっかく動き始めた歯が元の位置に戻ってしまうからです。
使用時間が不足したまま新しいマウスピースに交換していくと段々と入らなくなってしまいます。その場合には作り直しが可能となりますが、新しいマウスピースの作製のために1ヶ月ほど治療が止まってしまいます。
- 02
- 適応できない
治療があるCAN'T TREATMENT
マウスピースで行う矯正治療はワイヤーで行う矯正治療に比べ歴史も浅いため、苦手としている歯の動かし方がまだまだあるのが現状です。そのためマウスピースでの治療を希望されても適応できない治療の場合、他の装置を使用させてもらう必要があります。
- 03
- 歯に何もつかない
訳ではないAUXILIARY DEVICE
マウスピースは自分で取り外しができる反面、浮いてしまうと歯が計画通りに動かなくなってしまいます。そのためアタッチメントと呼ばれる樹脂(突起のようなもの)を歯につける必要があります。アタッチメントをつけることでマウスピースの中で歯をしっかりと捕まえる事ができるため、細かい微調整を行うことができます。
歯の色に近い白い樹脂になりますのであまり目立ちませんし、貼り付けるように装着するため歯を傷つけることはありません。また、必要な部分につけるため全ての歯につく訳ではありません。
治療の流れSTEPS
- 01
- 初診相談COUNSELING
(約60分)
- [問診]当院のトリートメントコーディネーターがお悩みの症状や相談時にDRに質問したいことを伺います。
- [口腔内写真撮影]歯並びの状態を確認し、患者様も一緒に見やすいように歯並びの写真を撮影致します。
- 矯正歯科医師より現在の歯並びの状態、治療方法について説明があります。また、ご質問について回答させて頂きます。
- 最後にトリートメントコーディネーターより費用や支払い方法の説明、希望装置のメリット・デメリットについて説明があります。
- 02
- 精密検査EXAMINATION
(約30分)
お口の中をスキャンし歯型取りを行います。その他にお顔の写真、レントゲン撮影を行います。
※ 矯正治療開始前に治療が必要な虫歯や親知らずの抜歯があった場合には治療開始前に治療して頂く場合があります。
- 03
- 診断DIAGNOSIS
(約30分)
治療方針について矯正歯科医師より説明を行います。
現在の状態に応じて治療計画を一人ずつの患者様に作製します。
治療計画および使用装置についてご本人より同意を得られてからマウスピースは作製が開始されます。
- 04
- 治療開始START
(マウスピースのお渡し、治療シュミレーションの確認)
完成したマウスピースを3枚分お渡しして治療がスタートします。
まずはマウスピースを使って日常生活を送ることに慣れていただくために初回にはアタッチメント(歯につける樹脂)は装着しません。
マウスピースの使用方法、取り外しの仕方、洗浄方法などをお伝えしてスタートします。
- 05
- アタッチメント装着ATTACHMENT
使用状況を確認し、アタッチメントをつけていきます(アタッチメントの数やつける歯の範囲は患者様ごとに異なります)。
- 06
- 定期診察REGULAR EXAM
(1〜2ヶ月毎)
診察時には以下のことを行います。
- マウスピースの適合状態の確認
- アタッチメントの脱離の確認、必要に応じて付け直し
- 使用状況の確認
- 歯のクリーニング(クリーニングはサービスとして無料で行っております。そのため、着色除去や歯石除去までは行えない場合もございます)
- 07
- マウスピースの作り直しREMAKE
マウスピースでの矯正治療は事前に歯の動きをシュミレーションして作製しますので、治療が進んでくると上手く動いていない部分が出てきます。そのため作り直しを行い、治療の進み具合と実際の歯並びが一致するように調整します(作り直しに費用はかかりません。紛失や不適切な使用による作り直しは費用がかかることがあります)
- 08
- 治療終了・保定開始END
目標通りに歯並びが整いましたら治療終了です!
ただ、矯正治療は歯を動かして身体の一部を変化させる治療方法のため、目標通りに歯を動かせてもその位置で歯がまだ動いています。そのため、歯を動かす治療が終わった後は新しく動いた位置で歯並びが安定するようにしていく必要があります。
保定の期間や方法にはっきりとした定めがないのが現状ですが、当院では治療後2年間は歯並びをキープする保定装置の使用を続けながら定期診察を受けることをオススメしております(4ヶ月毎の来院)。
当院のマウスピース型矯正治療の特徴FEATURES
マウスピースだけで治療が達成できない場合、他の治療方法でフォローできます。
マウスピース型矯正装置が適応と思われた方でも残念ながらマウスピースでは動かしきれない歯の移動が出てきてしまうケースが実際にはあります。
その場合、マウスピースを使用継続していても一向に治療が進まないことになります。原因は様々ですが、マウスピースの素材は柔らかいプラスチック製のため、まだまだ動かせる範囲に限界があるためです。
当院は矯正専門のクリニックとしてマウスピース以外の治療方法も多く提供させて頂いております。
万が一、マウスピースでの治療に限界がありましてもワイヤーの矯正治療を行って治療をしっかりとゴールに導くために一部ワイヤーの装置を併用して治療することがあります。
マウスピース型矯正装置の適応外でも他の選択肢を選ぶことができる
残念ながらマウスピース型矯正装置で治療が難しい場合にも他の装置を用いて治療を行うことができます。
装置が見えないことを優先される場合には、舌側(歯の裏側)に装置を装着して治療を行うリンガルブラケットを用いた治療が可能です。
リンガルブラケットを用いた治療は治療技術が必要なだけでなく、作製費用も高額になってしまいます。そのため費用を抑えた上で目に付きやすい上は歯の裏側に、あまり目につかない下は歯の表側につけるハーフリンガルと呼ばれる方法もおすすめです。
また、多少見えても問題ない場合には歯の表側につける装置を選択することができます。当院では治療精度の向上が期待できるインシグニアというカスタムメイド型の表側の装置を使用しています。インシグニアは歯の表側の見える部分の装置はセラミック製でできていますので、審美性に優れ装置自体の変色もありません。
カスタムメイド型のメリットは装置のつける位置をあらかじめ作製し、ワイヤーは患者さん毎にカスタムメイドすることができます。患者様ごとに治療を行う装置を専用で作製できるため治療精度および治療期間の短縮に貢献できます。
よくある質問FAQ
- Q
- マウスピースはずっと同じものを使いますか?
- A
-
マウスピースで歯を移動させるために1週間に1枚ずつ新しいマウスピースを使用します(1日20時間以上使用した場合)。
そのため、1週間毎に新しいマウスピースへ交換していきます。
- Q
- マウスピースはどのくらい装着しないといけませんか?
- A
-
1日20時間以上が目標になります。当院では使用時間に問題のない患者様は1週間に1枚の交換間隔で進めていただいております。
20時間以上装着できない方は、2〜3週間に1枚の交換間隔に延ばしていただくことがあります。
治療期間が大幅に延長する可能性がありますので、上手く日常生活にマウスピースを取り入れていきましょう。
- Q
- マウスピースはワイヤーでの矯正より痛くないですか?
- A
-
1ヶ月で歯は約1〜1.5mm程移動すると考えられています。ワイヤーでの矯正治療は一度の調整でそのくらい歯が移動するように力を加えていきます。マウスピースは1枚あたり約0.25mm移動させます。1週間毎にマウスピースを交換した場合、1ヶ月あたり4枚のマウスピースを使用するため、約1mm程度移動することになり、ワイヤーでの矯正治療と同じくらい移動することになります。
一度に1mm移動させる力を加えるよりも、小刻みに移動させるため痛みを感じる度合いは少ない方も多いようです。ただ、痛みの感じ方には個人差がありますので、一概にマウスピースだから痛みが少ないと言い切れる訳ではありません。
- Q
- 治療中の飲食はどうしたらいいですか?
- A
-
食事は基本的にマウスピースの変形を防ぐために外した上でとっていただきます。そのため、マウスピースを外した後の食べ物は特に制限なくとって頂けます。
飲み物はマウスピース自体の変色を気にしないのであればあまり制限はありません。ただ、変色が気になる方はコーヒーなどの着色しやすい飲み物は控えたほうが良いでしょう。
特に砂糖を含んだ飲料は虫歯の原因となりますので極力避けてください。うっかり飲んでしまい、外出先で歯磨きが難しい場合にはうがいとマウスピース内面をしっかり水洗してください。帰宅後にはいつもより入念に歯磨きするようにしましょう。
- Q
- アタッチメントという樹脂を歯につけると聞きましたが、全ての歯につくのですか?
- A
-
アタッチメントとは歯の表面に接着する歯の色によく似た樹脂のことです。アタッチメントがあることでマウスピースが歯をしっかりとつかまえる事が出来るようになります。そのため、マウスピースをはめてから浮きやすい部分や複雑な歯の移動を行う必要がある部位に接着します。
アタッチメントがなくても動かせる部位にはつけません。アタッチメントを接着する部位は歯科医師が決定しますが、審美性にも配慮し決定しております。
- Q
- アタッチメントをつける時に痛みはありますか?
- A
- 歯の表面に接着(貼り付ける)するだけですので、痛みはありません。治療中につけかえる事もありますが、歯に傷をつける事はありませんのでご安心ください。
- Q
- 通院間隔はどのくらいですか?
- A
-
治療が開始した直後は使用時間や歯の移動が予定通りに進んでいるかの確認が必要なため1〜1ヶ月半に一度の来院間隔となります。
その後、問題なく使用して頂いている方は2ヶ月前後に一度の来院間隔となります。
- Q
- 通院時には何をするのですか?
- A
- 予定通りに歯が移動しているかの診察を行います。また、歯のクリーニングも行います。その他にアタッチメントが取れていれば必要に応じて付け直しを行います。
- Q
- マウスピースは自分で交換するのですか?
- A
- 1週間に一度、ご自宅で交換していただきます。マウスピースが入っている袋に何枚目か記載があります。詳しい交換の仕方やルールはお渡しする際にスタッフが説明いたします。